第二話

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 先輩の髪から手をおろした。  寝るとこんなに幼いのに…。  普段はあんなにもドS。 「人間、外見じゃないんだね…」  ポツリと独り言を呟いた。  もう起こす時間か…。 「先輩。起きる時間ですっ」  そういって先輩の唇にキスをした。  やっぱり今も少し恥ずかしいな…。 「んっ…!」  油断した!  先輩は私の後頭部を手で押した。  嫌っ!!誰かっ…。  唇がゆっくりと離れた。 「っ…」  卑怯だよ…先輩。 「油断しただろ?注意深くしないと襲うからな?」  そういって先輩はSっぷりな微笑みを私に見せた。 「…卑怯です。」 「お前が隙ありすぎなんだよ。」
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