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そこで大規模なデモ行進を行うというのがゼウシスの考えである。
それから会議は、その計画の詳細と、デクニカ運営の資金調達についてを議題に展開されていった。
三時間程で会議は終了し、帰る者は店を後に、残る者はそれぞれ席に散る。
ゼウシスは会議の終了と共に取り巻きを連れて店を後にした。
「特に怪しい影はなさそうだね」
「あぁ。色々調べてきたが残るは国家の連中だ」
二階の角に座る者に神秘的な声で何かが語り掛けると、その者はそう応えた。
太く低い声から男である事が伺える。
「大体怪しいじゃないか、一切城下に顔を出さないのも、街の情勢に疎いのも」
神秘的な声の主がそういいながら、ローブの男の懐から姿をひょっこり表した。
背丈は人の親指程しかなく、背中には四本の羽を蝶の様に生やしている。
小さな頭には触角が二つ。
妖精とも言われる、蝶々系統の獣人バタリーだ。
葉っぱで作ったドレスを身にまとい、美しく輝く金色の髪を肩程で切りそろえ、くりっとした瞳が可愛らしいこのバタリーの名はコクミ。
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