序章

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太古の昔。 精霊と魔族は 神の使いとしてこの世に生まれた。 光と希望を 持たらす精霊。 闇と力を 持たらす魔族。 その相反する力は 均衡を保ち 静かに、穏やかに共存していた。 やがて、 神は人間を創造した。 二つの力を兼ね備えた、 まさに無限の可能性であった。 だが、 人間は欲深く傲慢で 世界の全てを我が物にするべく 精霊と魔族に対して 争いをしむけたのである。 それに対して激怒した神は、 人間からその力を奪い その代償として永遠の眠りについた。 神の不在。 そして、 その空白の座を狙い動き出したのは 魔族であった。
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