はばかの王様。いや。だめ。もお。これ章のタイトル。

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わたし。 やっぱりいたと思うんです。 裸の王様って。 さあ。 教室です。 「もしや、いたのかもしれませんね。」 「やっぱりですか。」 教室ですが、校長室です。 きゅ、きゅ、きゅ。 「だって、裸で道を闊歩する人なんて、世の中ごまんといますしね。」 「そうだねー。」 きゅ、きゅ、きゅ。 「春のおかしな人とかー、 変質者とかー、 公園デビューして何年もたつヘビー遊児とか、」 きゅ、きゅ、きゅ。 「それは双子だ!」 「グッジョブっ、!!」 「おー、 最新ヘビーローモーション! その名もメデューサ!!」 「どうだっ、これが長年鍛えたポーズ、だ! これをつくるために何秒考えたことか、!!」 「何秒ですか?」 しーん。 「うん。 2秒ぐらい、」 てへ。 校長。 グッジョブ。 「で。 裸の王様ですけど。」 「うん。」 きゅ、きゅ、きゅ。 「いますかね。」 きゅ、きゅ、きゅ。 あ。 頭磨いてるの。 校長じゃないですよ。 わたしが磨いてあげてるんです。
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