七夕

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「君もサボり?」 「祭りなんて興味ないし。」 素っ気無く答えた。 「そっか。だから毎年屋上にいるんだ?」 知ってたの? なんで? 「あっ。表情変わった!驚いた顔してんのはじめてみた!いつ見ても無表情だから表情変わんないのかと思ってたよ。フフッ」 笑いだす彼。 「表情変わらないって私何者よ?表情くらいかわるわよ。人間だもん。」 私は視線を校庭に向けたまま言った。 「うぉ!こんなに長くしゃべってるのもはじめてだ!スゲー。俺今、奇跡的瞬間に遭遇してる?」 1人で騒ぎ出した。 うるさい…。 てか、マジでなんで知ってるの? 私が毎年屋上にいること。
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