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リザスト
「…くそ、どうにでもなれ!」
鉄パイプを両手で持ち決心したかの様に構えた。
カマキリ?
「キシャア…」
カマキリ?は先程まで攻撃的であったが、武器を目にすると両鎌を束ねて防御の姿勢に入った。
リザスト
「動きが気持ち悪ぃんだよ!」
リザストは鉄パイプで横斬りを繰り出した。
しかしカマキリ?の防御は堅く見事に防がれた。
カマキリ?
「クシャアッ!」
リザストはそのまま突き飛ばされた。
慌てて起き上がろうとするが、すでに目の前でカマキリ?が自分に鎌を振り降ろそうとしていた。
リザスト
「うわあぁぁぁっ!」
ブゥオゥッ!
カマキリ?
「ギシャアッ!」
手を前に出して目を閉じたリザストは、カマキリ?の悲鳴と何かが燃えた音が聞こえた。
目を開けると、カマキリ?の体には火が点いており、苦しそうに暴れている。
リザストには何が起こったのかわからなかったが、好機と言う事は察知した。
リザスト
「とどめだ!」
鉄パイプで力一杯殴り飛ばした。
カマキリ?は壁に叩きつけられると倒れこみ、パチュゥと言う弾ける音が鳴ると共に消滅した。
リザスト
「はぁ…はぁ…何だったんだ…今の…」
パチパチパチパチパチパチパチッ
リザストの後ろで拍手を鳴らす者がいた。
その者は白いコートを身につけていた。
白いコートを着た者
「さすが…と言うべきか。
やはりリアルバディの飛躍的成長がドッペルゲンガーにも影響が出ると言う訳か。」
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