序章・怪奇事件

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リザスト 「…何なんだよ一体…」 「彼は光の住人…」 リザスト 「うわぁっ?!」 リザストのすぐ後ろに見知らぬ少女が立っていた。 無論リザストは驚いて振り返る。 リザスト 「い、いつからいたの…?」 ルイ 「ごめんね、驚かせちゃった? 私はルイ。 あなたと同じ様な存在だよ。」 リザスト 「同じ様な存在…? それってどういう意味だよ?」 ルイ 「…影の存在…かな?」 リザスト 「影…? そういえばさっきの白い奴もそんな事言ってたな…」 ルイ 「聞いて、リザスト。 今この世界は…ううん、2つの世界は絶大的な危機に陥ろうとしているの。」 リザスト 「絶大的な…危機?」 ルイ 「光と闇の対立が、2つの世界にも影響を及ぼしているの。 あなたは今すぐにでも、リアルバディと接触して、この危機から世界を救わないといけない。」 リザスト 「ちょ、ちょっと待てよ! さっきから2つの世界だとか、リアルバディだとか訳わかんねぇって…」 ルイ 「そうよね…2つの世界って言うのは…あっ…」 突然、周りの背景が一瞬歪んだ。 それを見たルイは辺りを軽く見渡した後、リザストに目を戻す。 リザスト 「…なんだよ、2つの世界って…」 ルイ 「ごめん、もう行かなきゃ。 だけど覚えていて。 世界はあなたを必要としているの。 私達は不必要な存在なんかじゃない。 私を信じて!」 リザスト 「お、おい、待てよっ!」 ルイは薄く透き通る様になりながらその場から消えた。
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