第一章・始まりは無双

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リザスト 「………うっ………」 「やっと目を覚ましたか。」 リザストは俯せから起き上がり前を見ると大剣の男がこちらを見ていた。 ルイ 「気分は大丈夫?」 リザスト 「軽い乗り物酔いみたいだ… なぁ、説明してくれよ。 一体何がどうなってるんだよ。」 ルイ 「うーん……いっぺんに説明をしたら、頭の中がこんがらがると思うよ?」 リザスト 「…えっと、じゃあこの人は誰?」 ルイ 「アギトだよ。 アギトも私達と同じ立場、同じ存在。」 アギト 「ふん………」 リザスト 「…なぁ、同じ立場だとか存在だとか…どういう意味なんだ?」 ルイ 「私達はドッペルゲンガーと呼ばれているの。 陰の存在、って言う意味だよ。」 リザスト 「陰?」 アギト 「簡単に言えば、お前と全く同じ生を持つ者が居ると言う事だ。 同じ顔、同じ声、そして同じクラクティクス。」 リザスト 「クラクティクス…?」 ルイ 「全ての世界の住人が生まれ持つ不思議な力だよ。 でも、全ての人が自由に使えるわけじゃないんだけどね。」 アギト 「俺達ドッペルゲンガーを裏と例えるならば、表の存在であるリアルバディが居る。 リアルバディに何らかの変化が生じれば、我々にも影響が出ると言う事だ。」 リザスト 「……………」 ルイ 「私が話した二つの世界って言うのは、リアルバディ達の世界、リアリティとあなたが住んでいたパラレルと言う世界の事よ。 この世界にも何らかのリンクがあって、一方で起こった出来事はもう一方の世界にも影響が出るの。」 リザスト 「……んー…」 アギト 「…やはりこんがらがっている様だな。」 ルイ 「じゃ、じゃあまとめて話すね…」
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