第三章

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「兄を見つけるために私は有名になろうとした…。そのために舞台女優もやった」 いや、気分だけど。 しかも、舞台出れたの偶々過ぎるんだけど。 「だけど、兄がもし使用人なら、舞台なんて観れないって気付いた。有名になればなるほど、兄は私に会えなくなる…。そう思って、女優は辞めた」 いや、飽きたからだけど。 「ギルドなら、誰でも出入り出来るし、お金持ちの好きそうな施設を併設すれば、使用人も連れてくるかもしれない」 「…それが、お前の道か?」 アルファさんが言ったのはそれだけ。 ってか、道って何? 「うん!」 こうしか言えんじゃないか。
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