第三章

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「えっと…実はこの前、見つけたんです」 結果、嘘に嘘を重ねる結果に。 「兄は…私がギルドを造ってすぐに、肺炎で…」 何この不幸設定? 嘘っぽい。 自分で聞いても嘘っぽい。 だが、それを如何に信じさせるかが、女優の腕の見せどころだよね。 「だが、探してる的なことを言わなかったか?」 ですよね。信じませんよね。 「信じられないの。あの兄がそんなことで…もしかしたら、実は人違いで、今もどこかでって…」 生きてるとも死んでるとも言ってないが、少なくとも私に兄がいないことは確か。 うん。クサいよ~ 異世界転生して、いもしない兄を探すとか、なんなんだ。
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