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街をふらふらするのは飽きたので、外に出てみた。
「あ、勇者」
…勇者は子供に剣を向けていた。
あれ?勇者なのに?
私の視線は、自然と子供に向く。
女の子だ。
彼女は怯えながらも、手を翳し、何か唱える。
「させるか!!」
勇者は剣を振る。
「…」
少女は無言で避け、詠唱を再開。
何やらバトルっぽいじゃないか。
楽しくなってきたが、勇者が子供に剣を振るのはマズい。多分、マズい。
「止めろ。私闘は良くない。闘技場か人気のない…街から遠いとこでやれ」
私が言うと、2人は動きを止める。
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