第三章

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「兎に角、逝け」 蔑んだ目で殺気を放つ。 「妹にそっくりで思わず従いたくなるんだ」 あんた、それ、多分嫌われてるよ。 「よし。逝こう」 「待てメル、逝くんじゃない!せめて行け」 「メルが行くってことは、私達もよね…」 「ああ。俺達には決定権がないからな」 2人はとぼとぼとメルに続いた。 え?勇者のパーティーなのに、決定権勇者に無いんだ… 「可哀想に」 「可哀想とか言うなッ!」 アルファさんって、王道かと思いきや、そうでもないよね。 周りに恵まれないタイプ? というか、不幸体質なのかもね。
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