第四章

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「お待ちなさい」 ガシッと肩を掴まれる。 なんだ。只の人か。 …なんで人がいるんだよ? しかも、身なりの良い青年だ。 なんちゃら族とかそういう系ではなさそうだ。 「この先にはドラゴンがいます。危ないですから、貴女のようなレディはお帰りなさい」 「私、自分の目で見たものしか信じませんから。そこをお退きなさい」 …やらかした。 奴がレディとか言うから、ついスノー風になっちゃったじゃんか。 「ここでは魔法も自由に使えませんし、女の一人旅なんて危険過ぎます」 …… 「あの結晶、どうしたの?それなりに値段も高そうだったし」 「何の事やら解りかねますが」 そう言いながらも目つきが鋭くなる。 サーチするまで気付かなかったんだね。
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