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「お待ちなさい」
ガシッと肩を掴まれる。
なんだ。只の人か。
…なんで人がいるんだよ?
しかも、身なりの良い青年だ。
なんちゃら族とかそういう系ではなさそうだ。
「この先にはドラゴンがいます。危ないですから、貴女のようなレディはお帰りなさい」
「私、自分の目で見たものしか信じませんから。そこをお退きなさい」
…やらかした。
奴がレディとか言うから、ついスノー風になっちゃったじゃんか。
「ここでは魔法も自由に使えませんし、女の一人旅なんて危険過ぎます」
……
「あの結晶、どうしたの?それなりに値段も高そうだったし」
「何の事やら解りかねますが」
そう言いながらも目つきが鋭くなる。
サーチするまで気付かなかったんだね。
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