第四章

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既に壊されていることに気付いた青年は、油断無くこっちを観察してくる。 「仕掛けたのが貴方でないのなら、弁償はしなくて構わないわね」 にっこりと笑って言ってやるが、コイツ、なかなかに出来る。 あの魔力制御状態と今の通常状態で区別が付かないくらいだ。 魔力量は相当数あり、尚且つ魔力を使わなくても生きていけるほど強い。 普段から魔法に頼りきりな人は自分の魔力に敏感だもの。 でも、戦士とか騎士とかは、ほぼ零になるまで気付かないことも多々あるよね。 以上のことから、あの状態でも魔力が空に近付かない程の魔力量をもった戦士か武闘家か…兎に角それに類する者と分かる。
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