第四章

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「爆発物ではなかったことと、内容が内容でしたので、お届けに参りました」 手紙には単語が並んでいるだけだ。 まるで文字を習いたての子供が書いたみたい。 ギルド 新しい スノー マスター お願い 迫る 助け 危険 文章の構造がおかしいので正確には分からないが、恐らく… 新設ギルドのマスターのスノーへ。 危険が迫っているので助けて下さいお願いします。 だよね。きっと。 「封筒は上質だし、私を指定してくる辺り差出人は…」 私はチラリと雷帝に目を向ける。 消えてくれれば楽に会話出来るのにな。 「…これって、依頼よね?」 「はい。そう思います」 …後でギルドで話した方が安全か。
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