第四章

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なんと… 私は今、でっかい魔力の持ち主と対峙してる。 だが、その相手の見た目が… 「キングスライムだと…?」 私より頭一個分位大きな水色のゲル状の体に王冠がちょこんと鎮座している。 間違いなく、キングスライム… 若しくはスライムキング。 「気をつけて下さい。コイツは嘗て大国を滅ぼした『マトリョシカ』です」 …入れ子人形ね。ロシアのお土産。 分裂するもんね。スライムだから。 的を射てるような射てないような… まぁ、いっか。 それより、大国がスライム如きに敗れた事の方が驚きだわ。純粋に。 「スライムだし、遠慮しないよー」 「ぽよーん」 「…」 「…ぽよん?」 「…ちがっ!!行くわよ!」 「ぽよん!」 「…」 やっばい。可愛い…
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