第一章

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「私達は貴方様の僕ですから」 ベルゼブブがにっこりと言う。 黒髪が!長い黒髪が!! 紅い眼が!! ルシファーの金髪セミも素敵だが。 いや、アスモデウスの青髪ロングでハーフアップなのも好き… やっぱり駄目だ私。 「じゃあ、いくよ?"聖なる裁き""悪徳の判決"」 前者は魔王に向けて、後者は勇者に向けて撃つ。 弾の名前じゃなくて、込めた魔法の名前。 聞いたことあるような呪文を、言ってみただけ。効果は想像した。 想像だって映像だもの。"見た"ことになるかなって。そしたら成功しちゃった。 「便利なのも考えものね」 月並みご都合主義なのは嫌いなのに… 「……」 防御壁を展開して防いだ魔王幼女がコッチを見る。 「…気に入った。僕はレオ=デュラ。貴方、魔族に迎えたい」 「嫌」 あれ?僕?レオ? 髪が長いから幼女かと思ったけど、声がボーイソプラノな… 「ショタっ子?」 でした。
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