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「因みに、刻まれているのは古代王族の印です」
魔王がこともなげに言った。
「ちょっと…そんなもの私が持っていたら駄目でしょう!!」
「大丈夫です。寧ろ便利ですよ?古代王族と言えば、英雄ですから」
だから!!目立ったり、勇者したり、英雄したりは嫌なの!!
面白くない!!面白くないわ!!
…暴走した。
「…僕の代わりです…僕は一緒に行けないから」
…狡い
「可愛いから連れてってあげるわ!!別に貴方の為じゃないから!!」
おっと。何故か口調が…
「ありがとう。レイ、大好き!!」
くそぅ…可愛いからいけない。
魔王のクセに!!
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