第一章

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「一介の雑兵如きが我が主を疑うと言うのですか?」 アスモが冷笑を浮かべ、尋ねた。 この人、金の国の上級兵士に雑兵とか言っちゃったよ…。面倒だ。 「…失礼しました。レディ」 苦虫を噛み潰したかのような顔ってこういう感じかな?って顔して兵士が謝った。 「此方に国王陛下、カーネリウス様がいらっしゃいます」 案内された謁見の間だが、これまた扉からして酷い。 何故背景が金にもかかわらず金の扉にするのかね? 「此処からは独りで結構です。貴方は下がっていて下さい」 「御意」 私はアスモを扉の外で待たせる事にする。
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