第一章

26/34

909人が本棚に入れています
本棚に追加
/298ページ
アスモを待たせたのは女の子独りの方が油断させられるかなぁと思ったから。 カーネリウスとやらは権威が大好きみたいだから、一回力の差を見せてやらねば。 「失礼致します」 部屋に入るとまた内装が酷い。 金ピカの部屋の中、真紅の玉座に腰掛けている男。 「恐らくナルシスト」 うん。既に自分に酔っていらっしゃる。 「君、ギルド造りたいんだよねぇ?」 鼻にかかる話し方。 「はい」 「君、他の国でギルドに入ってたの?」 ニヤニヤと緩んだ口元。 舐めていられるのも、今だけだからね? 「じゃあ、ランクも2つ名も無いのかぁ~」 「力の証明が必要なら、この城の兵士全員と戦っても構いませんわ。陛下」 やらされはしない。 彼は自分に絶対の自信を持ってるから… 「私がお相手しよう」 ほらね?
/298ページ

最初のコメントを投稿しよう!

909人が本棚に入れています
本棚に追加