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能力使って戦闘力を図る。
「魔力が多いだけの只の人で御座います」
アスモが囁く。
あ、さっき外に待たせたけど、悪魔だから中の様子分かるんだよね。
私が能力発動したの感じて思念飛ばしてきたのね。
囁いたように聞こえるのはそのせい。
「王族とはいえ、容赦はしませんよ?」
「当たり前だ」
多少機嫌を損ねた様子。
「いざ、参る!」
その掛け声と共に、王の喉元に氷の刃を突きつける。
五メートル程しか距離がなかったとはいえ、詠唱ナシの身体能力だとコレは異例な速さだろう。
「い…何時の間に…」
…ちょっと本気で走っただけとは言えないな。
「これ以上なさるようなら、命の御覚悟を」
そう言われれば、続けることも出来ないだろう。
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