第一章

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「光栄で御座いますわ。陛下…」 にっこりと微笑めば国王ですら顔を赤らめる。 言わせて貰おう。 メイクって凄い!! 煉獄執事達のメイクって凄い!! 普段の5割り増しで可愛くなってるのですが!! …なんて喜んでいる場合じゃない。 「では、失礼致します。テストの日程は今日から一週間後ですから、今からギルドを建設しませんと間に合わなくなってしまいますわ」 「今から建設を?少し気が早いのではないかな?」 普通だったら新規ギルドを造るテストなんて、確率の低さを考えてテスト後に建物の建設に入る。だが、私に限って落ちるはずがない。 「我が国らしいギルドを造ってみせますわ」 口角を上げ、国王に一礼して、私は城を出た。
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