第二章

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「はじめまして。風の国のギルド、『深緑』のギルドマスターを務めさせて頂いております、アリエスと申します」 「火の国の『紅き翼』から来た…フュイだ」 2人は絵に描いたような美男美女。 …アリエスの服装が和服なのは仕様ですか? 「ブランシュさんのテストは私達でやらせて頂きます」 そう言うと、建物の中に入ってくる。 「…合格前にギルドを建ててしまう奴は初めて見た。これなら、後の建物点検をしなくて良いな」 フュイが呟く。 「ギルドは地下一階になっています。空から攻め込んで来るのは不可能ですし、一階の階段からしか内部へは行けません」 「要塞になっているのですね」 アリエスが顎に手を当てて考える。 「ですが、魔法で地下にトンネルが造られてはどうなさいますか?」 私は口角を吊り上げ、指を鳴らす。 「…何をなさったのですか?」
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