第二章

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「アイスロッド…」 背後から聞こえた呪文らしきもので、身を逸らす。 「は…?」 脇を有り得ないスピードで通り抜けた氷の柱がフュイにヒットした。 初めからアリエスを弾幕に使う予定だったようだ。 「まさか…」 呟くと同時に腹部に鈍い痛みを感じ、意識を手放した。 場内は何が起こったのか分からず歓声を上げそびれた人々が唖然としているだけだった。 やっと、テストの合格者が出たと言うことを理解したのか、暫くしてパラパラと拍手が起こる。 「…やりすぎちゃった?」 そんな声が聞こえたのは、恐らく煉獄執事達だけだった。
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