プロローグ

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結果から言おう。 大成功だった。 瞬間記憶能力を見ていたお陰で助かった。 勿論、バイト料も貰ったし、この世界では浮いているこの服を買い直すのにも充分だ。 しかもいきなりファンがついて、靴や鞄は手に入れたし。 「こんなものかしら?」 買い物を済ませ、宿を取る。 これで今日は困らない。 「ご飯…食べに行きましょうか」 行き先は喫茶店。 注文するのはケーキ。 私の主食は甘味である。 ケーキを食べていると、ガラの悪い人達に絡まれた。 「お嬢ちゃん可愛いなぁ…」 「俺達と遊ばねぇ?」 「…お断りします」 誰が遊ぶか!! …あれ? 今何か変なフラグ建ててしまったような… 「俺達はギルドAランクだぞ!!」 「逆らったらどうなるか解ってるんだろうな?」 「いいえ、全く。私はランクで人を判断しません。私を口説き落としたかったら…」 その先は言えなかった。 「止めろお前たち!!」 マントをした青年。 腰にあるのは多分聖剣だろう。 「何だぁ?テメェ?」 勇者だと思います。 「…嫌がってる」 ベタですね。 「んだと?やっちまぇ!!」 それはやられるフラグですよ
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