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私はやり始めた勇者とゴロツキをスルーして、ケーキを食べる。
が、
「んの…やろ!!」
ガッシャーン!!
ゴロツキの一撃が私のケーキに…
ケーキに…
ケーキ…
「貴様等…即刻表に出ろ!!」
私の怨み、晴らしてやるから!!
私の迫力に、ゴロツキはともかく、勇者まで怯えている。
外
「…あんな狭い店内で暴れるなんて、周りの迷惑も少しは考えろ!!」
「何だ偉そうに!!やっちま…ギャフ!?」
私は相手の腹に大剣の柄を沈み込ませた。
「私のケーキ…」
そのまま大剣を握り直し、刃じゃない方で横に一閃。
「ガハァ!!」
「燃え尽きろ!!」
炎を鳥の形にして放つ。
…加減はした。
「えっと…」
勇者が後ろで困ってる。
「…ベタって嫌いなんだ」
私の呟きは蒼空へ消えた。
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