第二章

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そんな理由で!? 彼等の心の声は無かったことにして、レイは話を進める。 「先ずはテーブルマナー。その後はウォーキングと言葉遣いを直しますね。…腕が鳴ります」 後半は呟いただけだが、集中していた元盗賊達にはしっかり聞こえた。 「あ、戦闘訓練もやりますよ?私のギルドに三下は要らないですから」 きらりんっと笑顔が光る。 「訓練終了後、一体何人が残るのでしょうねぇ…」 ゾクッと背筋を震わせる。 「何を怯えているのやら。折角私が丁寧に接していると言うのに…シャルロット、盗賊達が逃げないように見張りを。逃げ出した者は消滅させても構いません」 何故か敬語になったことも恐怖心を煽るだけだったが、そんなことはつゆ知らず、レイは神竜に命令した。
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