第三章

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それは突然現れた。 予想してテーブルを退かしていなかったらと思うと気が気ではないが、取り敢えず被害はなし。 「また失敗しちゃいましたの~」 のほーんと響いた声は世界最強と言われるとは信じられない程の甘ったるい声。 最強って言われてるだけで、本当の最強は最初の方に会った勇者だと思うんだけどね。現在最強って言われてるのは彼女なんだなぁ。 「お待ちしておりました。『光姫』…いえ、ジュリア様とお呼びした方がよろしいかしら?」 「バレていたの。つまらないですの」 悪戯が失敗したかのようにうなだれた。
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