第三章

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「それでは、私達のおもてなしをお楽しみ下さい」 ニヤリと笑う私。 エルフェゴートの作る料理は悪魔達の間でも美味だと言われている。 「いただくの」 ジュリアはにこにこしながらスプーンを口に運んだ。 「……!!これはっ!!」 一口で目が輝く。 人間は一度口にすると、それ以外の物は口に出来なくなる程の料理。 そうしておけばまたお客様来るでしょ? 兎も角、そんな美味しい物を食べて置いて、戦いなんかに思考はいかないでしょ。 「まるで二年前の魔族との戦いなのですわ…。舌先を暴れまわる下級魔族の群れ…それを浄化せんとする聖騎士の軍馬…二つが織りなすなんとも形容し難いハーモニーに、二つ名持ちのような強力なスパイスが…」 …行ってるようだ。
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