第三章

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「アルファさんは、どうして満月草が夜にしか咲かないのか知っていますか?」 私の問いに、勇者一行はキョトンとするばかりだ。 「…満月の夜、湖…それが満月草が咲くのに必須な条件です」 なぜなら…と続ける。 「満月の夜が空気中の魔力濃度が一番濃く、湖の反射の力でその一帯の魔力濃度が1250アヴィスにまで登ります」 あ、これ、この世界じゃ半端なく高いからね? 「で、その濃度に温室を保っておけば、満月草は何時でも採取出来るんですよ」 …あり?固まってる? 「究極魔法が何回撃てる量だよ…」 三回くらいです♪ 「人外?」 失敬な!
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