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「もうっ!何年待っていると思ってるのっ!?」
美しい金髪の少女は桜の木の下で叫んでいた
その少女の名は光
光は杏奈とこの木の下で会う約束をしたが
…こない
何年待ってもこないのだ
でも光は諦めきれなかった
信じているからだ
杏奈はいじめられていた光を助けてくれた
一番の友達 いや、親友だった
だからずっと信じている
「…今日もかあ~帰ろっ」
光はあきらめて、通学路をあるいた。
ゴツンッ
「キャッ」
光は誰かにぶつかった
見ると、美しい黒髪の少女がいた
光は首をかしげた
杏奈にそっくりであるからだ
「すみません…」
その少女が言った
「いやいや…こちらこそごめんなさい!」
光もあやまる
すると
「杏奈ぁ~」
と女性の声がした
そして、その女性は光を見るなり、
「光ちゃん…?光ちゃんよね!」
と言ってきた
「はい…千樹院光ですが…」
と光が答えると、
「やっぱり!わたしは杏奈の母だよ!」
と女性は答えた
「うそっ!じゃあ杏奈がっ!」
光はすごくびっくりしていた
でも…
「光ちゃん…」
「はい?」
「ちょっと大事な話」
「…」
「杏奈は記憶を失ってしまったの…」
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