始まり

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コンコン ドアを小さく叩く音がした。 『すみません…』 きた~依頼者が 『は、はい!開いてます。どうぞ』 ドアを開けて入ってきたのは、線の細い女性だった。 電話で話をした依頼者である。 それにしても、線が細い…て、言うか、影が薄い…て、言うんだろうか! 透明感のある女性だ。 『依頼の事で…』 『はい!ま、どうぞ、おかけになって…』 彼女は、静かにソファに腰をかけた。 重さが無いのか? ソファが凹まない…
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