シェイクスピア 友情

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『ノーベル?』 『そうそう超かっこいいの。どじなんだけどいつも黒服に赤いネクタイしてて、なんか組織の一員みたいな。』 『なにそれー。なんかイタくない?それに危ないし。』 『危ないのはいえてる。この間科学室ぶっ飛ばしちゃったし。 でも顔はちょー格好いいだから。金髪に黒の メッシュが入っててー。背は160センチくらいなんだけど、オシャレなの。』 『兄弟はいてるの?なんか一人っ子そうだけど、意外とーみたいな。』 『確か…弟が二人…。』 恥ずかしい…。 これは羞恥だ…。 直接的ではない分ターゲットととされる人物の失望と嘆きはふせがれたものの。 間接的である分毒を飲まされたような苦しみは向こう加害者が加害者と思われることがないことを知っている被害者ゆえの苦味だ。 まして…この女子という存在を前にして。 『噂なんだけどー。どこにいるか知ってるんだー。その彼。』 『うそー。知りたーい。あ!でも言わないほうがいいんじゃない?だって可愛そうじゃん。』 『えーでもなぁ…。キャハ。言っちゃお。科学室の扉まえにある通路を…。』 『マジ?そんなこと××××××××』 なんだ…? 科学室の扉まえにある通路を…どこだ? 『だーから…。今日は無理だって。だって塾があるもん。サボれないし。』 『マジ?そんなことなら早く言ってよー。せっかく999行こうかなって思ってたのにー。』 どうしてだ…さっきの噂話はどこに…。 うっ…。 ………。 女子とは固有ではない。 まさに共通だ。 噂グループのその真後ろと、横! 彼女たちは、挟まれて会話させれているのだ。 なにかないだろうか…。 せっかくの情報を突き詰める秘策を…。 鉛筆、下敷き、名札、リボン…。 『………。』
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