0†亜李水

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家に帰った私は、とりあえず手を洗って着替えた。 そして洗濯機を回す。 私は今一人暮らしだ。親は私が三歳の時に他界し、兄も三年前交通事故で亡くなった。 「今日はカレーでいいや………」 冷蔵庫をあけ、ジャガイモと人参と玉ねぎと肉を取り出す。 今日はカボチャも入れようと、カボチャを冷蔵庫から取り出した。 そして40分後。 ご飯も炊き上がり、ルーもできたからお皿に盛り付けた。 「いただきます」 テレビをつけて一人で寂しい夕食。 でももう一人は慣れてしまった。 むしろ一人の方がいい。 テレビではお笑い番組がながれている。 その時、 ちりーん………。 再び鈴の音。 「何…………?幽霊…?私は何もできないからどこかに行って……」 ちりーん、ちりーん…………。 私の声に反応するように綺麗な鈴の音が響いた。 いったい何なんだろう………。そんな事を思いながら食べ終わったカレーのお皿を水につける。 そして洗濯が終わった洗濯物を干しにいくため洗濯機が置いてあるお風呂場へむかった。
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