0†亜李水

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スッスッスッスッ。 お風呂場に向かい歩を進める。 そしてお風呂場についた。鏡に写る私の目はやはり緋色。 なんで緋色なんだろう…。ジッと鏡に写る私を見つめていると、ふと私の後ろを誰かが横切ったのが鏡に写しだされた。 急いで振り返るが誰もいない。 「気のせい…。早く洗濯物干そう。」 洗濯機を開け、水色のTシャツを手にとり、ハンガーにかける。 他の服も同じように全部かけて、ベランダに干した。 シーツもベランダにある物干し竿にかけてサンダルを脱ぎ室内に入った。 ちりーん…ちりーん…ちりーん…………。 室内に入った瞬間また鈴の音が聞こえた。 室内にいるのだろうか…。 私は気をまぎらわせるために音楽番組にチャンネルを変えた。 その時 ちりーん…………… ≪アリス屋上へおいで…………≫ 鈴の音と声が聞こえた。 優しい男の人の声。 普段の私なら絶対に行かないと思うけど、今日は違った。 「行かなきゃ… 屋上へ」 私は急ぎ足で玄関へ向かい、鍵をもって家を出た。 私の住んでいる所は28階建てのマンションの20階。 家を出たすぐそばにあるエレベーターに乗り込んだ。 ちりーん…ちりーん… ≪アリス…。早くおいで…≫
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