1†死んだ?

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「アリス……☆僕をアリスの『武器』にして………?僕の主人≪エンプロイア≫になって……?」 白うさぎ君は私の手をとって悲しそうな顔で言う。 まるで「助けて」とうったえかけているような目が私を見る。 「『武器』って何………?」 「武器って言うのは僕みたいな魂を狩れる者の事っ☆ 死神は、一人で魂を狩るんじゃないんだ☆ 『武器』を使って狩る☆ 」 つまり私にはいまその「武器」になる人がいないんだね。 なら白うさぎ君に「武器」になってもらおうかな… 「白うさぎ君がいいなら私、君を武器にする」 その瞬間悲しそうだった彼の顔がパアッと満面の笑顔に変わった。 「アリス…………!!アリスありがとう☆これで僕は一人じゃなくなる!!『孤独の白うさぎ』なんかじゃなくなるっ☆!!さぁアリス!!早く契約しよう☆!!」 がさがさ彼は懐中時計型のポシェットをあさり、金色の鎖がついた錠を出す。 「さぁアリス☆これ!!…………っ!?」 ザシュッ 彼が錠を開いた時だった。どこからかやってきたピンクと紫のパーカーを着た18歳くらいの猫耳少年に白うさぎ君の脚は切り裂かれた。 真っ赤な血が舞い、チリンッとあの時の鈴の音が聞こえた。 「主人無し≪エンプロイア ウィザウト≫の孤独白うさぎ…………。僕の主人≪エンプロイア≫に何やってる…。」 「チェ………シャ猫……………!!!チェシャ猫だって主人無し≪エンプロイア ウィザウト≫のくせに!! アリスは僕のだ! アリスは僕の主人≪エンプロイア≫だっ!!」 意味がわからなくなってきた…。 主人≪エンプロイア≫? 主人無し≪エンプロイア ウィザウト≫? 私は誰の主人≪エンプロイア≫? それからこの人は…チェシャ猫(?)君は私を突き落とした人じゃない??? そんな事を考えていると、チェシャ猫という少年が白うさぎ君の背中を、黒い大きな作り物であろう爪で切り裂いた。
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