転移

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「は…はい…で、素質があるってのは…!?」 『あぁ…素質があると言ったのは、 まず私は使い魔であって、 本来であれば君達、 コチラの世界の人間には認識されないはずなんだ…』 「認識…つまり、見えたりしないと言う事ですか!?」 『ご名答、やはり君には素質があるようだね… 話を続けよう、 本来ならば私は君達には認識されないはずなのだが、 なぜ認識されないかと言うと、 その者達には魔力が無いからなのだ…』 「つまり、僕にはあると!?」 『うむ、その通りだ…ときに… 少年、君には両親が居ないだろう!?』 「な…なぜ知って…」 っ…なぜ知っているんだ… 『魔力を持つものは持たない者に悪影響を与える… 両親ともに君が原因で… ときに、君にはこの世界で友と呼べる者も居ないだろう?』 「なぜそれを…」 『君が魔力を持つからだ… 魔力は人を時に死に至らしめる… まず、君の両親がいないのはそのせいだ… 君と関わりすぎたものはやがて死に至る… 人はそれを回避するために君を無意識に避けようとする。 君が今の両親との関係や、友達関係がうまくいかないのは、これのせいだ… 君はこのままではこの世界の社会では生きていけない。 ならば私は君に2つの選択肢を与えよう… ①私と共にムコウの世界に行き、魔法を習い、使用し、生きていく事… ムコウの世界ならば君が居てもなんら問題はない… ②魔力を封印し、私とあった記憶を忘れ、日常に戻ること… さぁ…どうする…!?』 僕は…僕は…!! 「僕は…ムコウ側の世界に行きたい!!」
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