130人が本棚に入れています
本棚に追加
帰りの車の中。
「今日はついてきてくれて、ありがとうっけね。」
「うん。」
「まったく、お父さんには困ったもんだよね。」
「人間のクズとか言ってたけど、アイツの方が、よっぽどクズだよ。」
「・・・ごめんけね。」
「ううん。お母さんは何も悪くないんだから。悪いのは全部父さんだから。」
祖父母の家に着いて、しばらくすると、尚貴が帰ってきた。
「お帰り!学校どうだった?」
「まぁまぁかな!」
そして、その後、叔母夫婦がやって来た。
「こんにちは!」
「こんにちは。」
なんで叔母夫婦がやって来たのか、想像出来なかった。
私と尚貴は同じ部屋でベッドを置いて、真ん中にタンスを置いていた。
部屋に戻ると、尚貴と義叔父さんがベッドに座って義叔父さんが尚貴の肩に腕をまわして何か話していた。
何を話してるんだろうと、少し不思議に思ったが、その場を後にして、私は外に出て、自分の車の中から物を探していた。
探し終えて、車から降りると、義叔父さんと叔母さんが、こっちを見て立っていた。
「あやちゃん。」
私の名を読んで近づいてきたのは、義叔父さんだ。
最初のコメントを投稿しよう!