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「はい。」
「ごめんね。ちょっと話があるんだけど。」
「はい。」
そう言って、叔母さんから離れ、背を向けて、小声で話始めた。
「お母さんを連れて行こうと思ってる。」
頭が真っ白になった。
「お母さん、昨日おばちゃんと喧嘩して自殺しようとしたんだよ。」
知らなかった。私がいない間に、母さんが死んでたかもしれなかったって事。義叔父さんは続けた。
「このままだと、お母さんがまた同じ事しかねないから、お母さんを叔父さん達の家に連れていくよ。」
「・・・え、それって。」
「だから、あやちゃんと尚貴の二人はお婆ちゃんちで頑張ってもらう。お母さんは義叔父さんちが連れて行くから。あやちゃんなら大丈夫だよね?上手くやれるよね?」
「えっ。」
頭が追い付いていかなかった。
そんな私に義叔父さんは怒鳴って言った。
「無理なのか!?なら今から、お母さんに死ね!!って言ってこい!!」
「え?」
そして、また小声で言った。
「嫌だろ?だったら頑張れるよな?」
私の両肩に義叔父さんの手がのし掛かる。
凄く重く感じた。
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