重み

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寮つきで、即日からOKと書かれた場所に、メールで問合せをしたりした。 『今年二十歳で、今はまだ19歳。経験もないんですが、大丈夫ですか?』 『大丈夫ですよ!体験入店も出来ますし、一度都合の良い日にいらして下さい!』 メールをすると、大抵の場所から同じような内容で返ってきた。 寮つきで、近場で、即日から働ける、スナックに重点を絞っていた。 そんな、ある日、私の携帯に義叔父さんから電話がかかってきた。 正直出たくなかったが、出ないと後が怖くて、仕方なく出た。 「あやちゃん、最近頑張ってるみたいだねぇ!お婆ちゃんが誉めてたよ!」 「ありがとうございます。」 「あの、お婆ちゃんが、あやちゃんを誉めてたんだ。これなら、もう少し、そこにいてもらわないと困る。」 「・・・え?」 「一ヶ月は、お婆ちゃんちにいて!」 そして電話は切れた。 尚貴については、学校がつまらないようで、学校に行くのが苦痛になっていた。 そんな尚貴を気にして私は尚貴を連れ出してみた。 この前まで住んでた町に。 尚貴は、凄い笑みを浮かべ、かなり喜んだ。
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