130人が本棚に入れています
本棚に追加
毎日毎日、同じ内容だった。
(ご先祖様。お願いします。母を助けて下さい。それから、弟達の事も見守って下さい。お願いします。)
そして、この日も出掛ける前に仏壇に手を会わしていた。
(ご先祖様。ごめんなさい。逃げるようで、弟を置いていってしまう事になります。私のいない間、尚貴を助けて下さい。母の事も、お願いします。)
そして、私が向かった先は東京だった。
実は、佳苗と電話で話した後、ある人物にメールをいれたのだ。
『久しぶり!元気ですか?』
すると、すぐに返事がきた。
『おー!久しぶりだね!こっちは元気にしてますよー!どうかしたの?』
まさかだった。
相手は高校生の時の同級生の男友達。
私は定時制の学校に通っていて、幅広い年齢層の人がいる学校で、
彼は私より1つ歳上の同級生だった。
名前は逆井 寛人(さかさい ひろと)。
しばらく連絡も取っていなかったので、きっとアドレスを変えていて、連絡が出来ないと思っていたので、
連絡出来る事に驚いてしまった。
(変えてなかったんだ。)
最初のコメントを投稿しよう!