130人が本棚に入れています
本棚に追加
何だか嬉しくなって、ホッとして、勝手に満足していると、いきなり着信がかかった。
携帯を見ると『逆井 寛人』と出ていた。
(えっ!?何で!?何で!?)
とりあえず、電話に出てみた。
ゆっくり喋ってみる。
「もしもし。」
すると、懐かしい声で返事が返ってきた。
「もしもし?」
(ちゃかちゃい君だぁ!!)
私はずっと、彼の事を『ちゃかちゃい君』と呼んでいた。
「おー久しぶり!」
懐かしい声に何故か嬉しくなる。
「アハハ!急に連絡寄越すからビックリしたよー!ずっと連絡してなかったのにさー!」
「ごめん!ごめん!」
「で、どうかしたの?」
「え?」
ビックリした。
「どうかしたって?」
「いやぁ、いきなり連絡してきたでしょぉ!それに前に話した時に親がどうとかって言ってたじゃない。だから、何かあったのかなぁっと思って電話してみたんだけど。」
この人は何で、こうも解ってしまうのだろうか。
私は全てを話した。
「・・・そっかぁ。あの後いろいろあったんだね。」
「うん。・・・私、ここから逃げたい。」
すると、寛人は言った。
最初のコメントを投稿しよう!