親の離婚

8/19
前へ
/128ページ
次へ
会社に行って手伝いしても、 「遅い!!もっと手際よくやれ!!」「俺に口出しするな!!」 そう言って、暴れて鬼のような顔をして会社を出ていく。 そして、会社で働いている社員さんに私が謝る事も結構あった。 「本当にすいません。」 「いいだよ。それにしても社長には困ったねぇ。」 気にした母親が、父親に言ってくれた時、 「あいつは俺の娘だから、他の社員より厳しくしてるんだ!俺は社長だからな!」 そう父は大きな声で言った。 そんな事もあって、余計に行きたくなかったが、 母親に泣きながら、お願いされ、私は渋々父の下で、母親の事務の手伝いや内職をする事にしたのだ。 「私の下で働かせるから、お父さんには口出しさせないからね!」 そう母は言って、現場では母と楽しく仕事出来た。 夕方まで、父の会社で働き、夕方からはバイト。 バイトがない日に限っては、夜中、日付が変わっても母と仕事したりしていた。 そして、私は、掛け持ちしていたバイトを辞め、父の会社で働く事にした。 朝は6時から働き、夜は日付が変わるまで会社にいた。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加