それから

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やっと仕事が終わり 早く帰らないと、先輩に捕まっちゃう。 と、急いで着替え。 「お疲れさまです。」 と、先輩に絡まれる前にそそくさと退散する。 時計を見ると8時過ぎた所で。 あそこのバーが開くのは9時だから 今からご飯食べて向かえば空いている と、時間の計算をしながら電車に乗る。 計算通り9時ちょい過ぎにはI駅に着いて『BAR @Home』に向かった。 @Homeは1年くらい前に知ったお店だ。 その名前の通りアットホームで1人で行ってもスタッフやお客さんが話したり出来るので 話し好きの私にはピッタリの場所だ。 ここでお酒を覚えて好きになったと言っても過言ではない。 ただダーツやカラオケもあるから盛り上がり過ぎて 飲み過ぎてしまう事もたまにあるから気をつけないといけない。 しかも、酔っ払うと上機嫌になり色々とやらかしてしまう。 そのおかげで常連さんには覚えられた。 っていう私も気がつけば常連の1人にはいっていたけど。 駅から5分ほど歩くと店はある。 店に入るとまだ誰もいなかった。 「おぉ。陽菜、いらっしゃい。」 「今日は1番のりだ。」 とお気に入りの1番端の席に座る。 「仕事終わり?」 「うん。そうだよ。」 「じゃあ、ビールかな?」 「うん。やっぱり仕事終わりにはビールでしょう。」 手際よく店長の恭一がビールを注ぐ。 「はい。どうぞ。」 「ありがとう。」 と、グビッグビッとビールを飲む。 「ウッ~。うまっ。」 と、思わず言ってしまう。 「おっさんだな。」 と、恭一が笑いながら言うので 少しイラっとするがいつも言われてることだから 「いいでしょっ。てか、おっさんだもん。」 と、返答する。
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