48人が本棚に入れています
本棚に追加
.
西口まで来ると
ドンっと男の人がキャップの人にぶつかった。
「ふぇ?」
と、キャップの人がよろける。
「大丈夫ですか?」
と、声をかけると
「ああ」
と、よろけた拍子に脱げたキャップを拾い被り直そうとした時
顔がちゃんと見えた。
「!!」
…ウソ?!
この人…
カッコいい。
「どうした?」
「えっ?!」
と、声をかけられて
顔をずっと見ていた事に気がついた。
「あっ、えっ、えっと。」
と、俯く。
「ん?」
「いっ、いや、なんでもないです。」
「ふぅん。で、西口まで来たけどどの辺?」
「あっ、もう近くなので大丈夫です。」
「そっか。じゃあ、気をつけて。」
「あっ、はい。」
と、歩き始める。
最初のコメントを投稿しよう!