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「あっ、待って!」
と、私はとっさに声をかけた。
「ん?」
と、キャップの人は振り返る。
「えっ、あっ、あの。送ってくれてありがとうございます。」
「あぁ。」
「…そっ、その…良ければ連絡先交換しませんか?」
「んっ、いいけど。」
ここからだった
キャップの人…
シンちゃんと始まったのは。
この時はまだ分からなかった。
この人が自分の人生に大きく関わるなんて。
その日
それから私は行きつけのバーに行った。
でも
「陽菜、いらっしゃい。」
「…。」
と、私はぼーっとしていた。
なぜかって
シンちゃんの顔が忘れられなくて。
いわゆる
一目惚れだった。
そう。
最初はただカッコいい人だとしたか思わなかった。
それだけだったのに。
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