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呂布の騎馬隊が四つ目の騎馬隊を突破した。
後続の騎馬隊が前に出ようとするが後退する騎馬隊について呂布の騎馬隊が突っ込んでいく。
二千の騎馬隊を瞬時に百単位へと分け、後退する騎馬隊に紛れ込んだのだ。
「まずい。泰一、天冲あれを止めるぞ。泰一は右、左は天冲」
「合点でさぁ」
「承知しました」
「盛明は俺たちの逃げ道をこじ開けろ」
飛耀は二百騎を引き連れ、呂布のいる先頭へぶつかって行く。
飛耀が横合いから突っ込んだ時点で呂布は戟を構え、騎馬隊をまとめていた。
飛耀は迷う事なく打ち込んで行った。
しかし、呂布は軽くいなし打ち返してくる。
それを受け、さらに打ち合う。
三合目で受けきれなくなった所へ泰一と天冲が合流してきた。
呂布へと一斉に打ちかかっていく。わずかに下がった隙をついて飛耀たちは一気に離脱する。
追撃に入ろうとした呂布の騎馬隊の後方と側面から盛明と尺卓が圧力をかけてくる。
盛明たちは深く斬り込まず、当たって返しただけだったが、飛耀たちが呂布から離れるには十分だった。
そこへ公孫サンの五軍が呂布の騎馬隊へ押し寄せた。
さすがに飛耀たちを追撃することはできず、呂布は騎馬隊へと向かっていった。
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