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飛耀は押し寄せてくる賊軍と対峙するように陣を構えた。
ただし、小さくまとまっているので敵からは実際の人数より少なく見えるはずだった。
「泰一、全軍でぶつかったあと二手に分かれて攻める」
「一方の指揮は任せてくだせぇ」
「できるだけ敵を引きつけておけ、盛明が策を成功させられたら勝てる」
「わかりやした」
飛耀は剣を抜き放ち、振り下ろした。
八十騎が一斉に駆け始める。
賊軍も負けじと声を上げながら突っ込んでくる。
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