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飛耀は敵の中央にまともにぶつかっていった。
ぶつかった相手を馬から叩き落としつつ反転する。
後続も同じように攻撃を加えて反転する。
「ここで分かれる。掻き乱しつつ敵の足を止める」
「わかりやした」
並走する泰一に半数の四十騎を任せると飛耀は再び敵にぶつかっていく。
今度は反転せず敵中を駆け抜ける。
ぶつかる相手だけを倒して駆ける。
五人ほどを倒すと敵中を突破していた。
泰一は当たっては返す動きを繰り返して敵を一ヶ所に集めることにしたようだ。
装備の良い敵がそちらに集まり始める。
それとは反対に動き回り、敵が固まりすぎないように牽制する。
泰一が五度目の攻撃をかけたのに合わせて飛耀も敵中へ突っ込んだ。
さすがに持ちこたえられなくなり敵が潰走を始めた。
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