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飛耀率いる騎馬隊は済南群へ向かっている曹操軍に二日かけて追いついた。
夏侯惇の元へ報告に出向いた飛耀の後から同じように報告に来る隊長たちと出くわした。
「どうやら鎮圧に向かっていたのは俺たちだけじゃないようだな」
「そのようですね」
歩兵隊の隊長に会釈しながら盛明が答える。
「鎮圧が必要なのは一ヶ所じゃないってことだな」
「功を競わせるつもりなのでしょうか?」
「確実かつ迅速に平定できるだろうからな」
飛耀は比べられていたことに何の感情も抱かなかった。
半数以下の人数で損害を出さずに勝つ為にやれる事はやった。
うまく事を運ぶが出来たのも盛明と泰一の働きがあったからこそだった。
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